point10 絞りとシャッタースピードと被写界深度、関係が難しくてよくわからない?

 唐突ではあるが、猫の目を思い出していただきたい。
 猫の瞳を観察すると、暗いところでは瞳ははぼ丸に近く大きくなるが、逆に明るいところでは瞳は点のように小さくなる。これがカメラの絞りの原理。
 暗いところでは、絞りを開く(瞳をおおきく見開く)ことによってカメラぶれを防ぐことが出来たり、明るいところでは絞りを絞る(F値を大きくする、瞳を小さくすること)ことによってピントの合う範囲を広くしている。
 「はは〜ん!なるほど・・・」と思われた方は鋭い!(汗)

 絞りとシャッタースピード、絞りと被写界深度、ISO感度とシャッタースピードは、それぞれ表裏一体の関係にあるのである。
 どちらかが大きくなればもう一方が小さくなるといった具合に・・・。
 ・絞りが大きく(F値が大きく)なれば、シャッタースピードは遅くなる
 ・絞りが大きく(F値が大きく)なれば、被写界深度は深く(ピントの合う範囲は広く)なる
 ・ISO感度が高く(数字が大きく)なれば、シャッタースピードは速くなる
 ※勿論その逆もあるが

 結論から言うと、使用方法というは、どういう写真を撮りたいかということからスタートすることになるのである。
 例えば、筆者の場合、滑らかな諧調で豊かな発色を求めているので、シャッター速度は多少犠牲にしてでもISO感度は低く(最低)にしている。

 では、実際の撮影現場では・・・というと、被写体に応じて、概ね次のように対処することになる。

◆絞り優先撮影
 風景や花などのマクロ(近接撮影の場合)撮影などのように、比較的シャッター速度に影響されない被写体で、ピントの合う範囲を広く(いわゆる被写界深度を深く)したい場合には、絞りを大きく(絞る)する。
 その半面、ポートレートなどと呼ばれる人物撮影などでは、背景を省略させるために絞りを小さくして撮影する。

◆シャッタースピード優先撮影
 スポーツや動きのある被写体の場合には、シャッタースピードを大きくして被写体ぶれやカメラぶれをなくすことで、より動感を表現する。

◆ケースバイケース
 スナップ撮影など、比較的被写界深度を深くしたい場合には、絞りを大きく、動きのある場合や比較的暗いところでは絞りを小さくする。
 (必然的にシャッター速度は速くなる)

 これらはほんの一例であるが、試してみてこそテクニックは身に付くもの。
 「習うよりなれろ!」お試しいただきたい。