tips36 必撮!人物写真攻略法
    

 「きれいな人はより綺麗に、そうでない人はそれなりに…」
 どこかのTVコマーシャルではないが、「綺麗に写したい、写されたい」という願望は今も昔も変わらない。
 しかしながら、いざ撮影するとなると意外と難しい人物写真。
 ポートレートと呼ばれ、女性写真の代名詞とまで言われる人物写真を、新たな切り口で紹介するMartinの必撮!人物写真攻略法。
 さて、その方法や如何に…。

<先ずはアップで!>
 人物写真の基本は、上半身がうまく収まるように撮ることである。
 また、画面に余計なものがに入らないように注意してみたい。
 後述するが、背景がごちゃごちゃしていたり電線などが写っていたりして、後悔しないよう心掛けたい。

 人物写真に限らず、とかく初心者というのはなぜか遠くから撮ってしまう傾向にある。(恥ずかしいという気持ちもなくはないが…)
 バックの素敵な風景や建物も一緒に撮りたいという気持ちは分かるが、結果として、結果として主役である人物が小さく写ってしまうため、写真をもらった人からは「どこに映っとるんや?」等といわれるのが落ちである。
 そのためにも、恥ずかしがらずに、十分近づいて、そして液晶画面に写る人物や背景に邪魔なものが写っていないか。画面は傾いていないか(意図的に傾けて撮る場合を除く)を確認し、手ぶれに注意しながらシャッターボタンを押したいものである。


<横位置よりも縦位置で!>
 人物は足から頭まで縦長の被写体である。
 そのためにも縦位置に構えたほうが自然であることはいうまでもない。
 しかし、デジカメは横位置に構えたときに自然に構えられるように作られているため、初心者ほどついつい横位置で撮ってしまうのである。
 というよりも、何も考えずに撮ってしまうと表現したほうが正しい表現かも知れない…へ(__へ)☆\(^^;)

 つまり、結果としてカメラは基本的に横位置となってしまっているので安易に撮影するとどうしても横位置になりやすい。意識的に縦位置にカメラを構えどんどん撮影してみよう!
 要らない画像はどんどん消去すればいい。これがデジカメの魅力なのだ。
 ただし電池は消耗するので、予備は必ず携行したいものである。


<広角(ワイド)よりも望遠で>
 望遠で撮影すると、画面を単純化したり人物をより強調することができる。
 普及版のデジカメは3倍程度のズームレンズ付きが主体となってきているので、人物を撮影する場合にはぜひとも望遠側で撮影してみたい。
 広角(ワイド)側では、広い範囲を一度に撮影出来る反面、画面が雑然となり人物写真には向かない。
 一方、望遠側では、人物に比べ背景の写り込む範囲が狭いため画面を単純化でき、また人物を浮き立たせたり背景をボカすことができるため、結果として人物を強調することができるのである。


<背景にもひと工夫>
 人物写真では、スナップ写真(写したい被写体に素早くカメラを向け、相手にカメラを意識させないように自然な姿を写す)のようにあまり背景の形にこだわらないほうがいい。
 むしろ、いかにして背景を単純化させる(ごちゃごちゃした場所を背景に選ばない)かがポイントとなるのである。
 さらに付け加えるならば、(意図的に撮影する場合を除き)奇抜な色彩の背景は避け、人物が引き立つような色あいの背景を選びたいものである。


<間接光が決め手>
 人物を綺麗に写すためには、太陽の光が直接顔に当たらないように注意することである。
 顔に直射光が当たると強い影ができ、醜い写真になばかりでなく肌荒れなども目立ちやすくなるのである。

 理想的には日向の近くにある日陰がベストといわれている。
 しなしながら、直射光が顔にかかる心配はない反面、日陰のため発色が悪くなったり、立体感がなくなってしまう。
 そういうときに、プロなどはレフ板(反射板)を使って人物に間接的な光を当てて立体感や「少女漫画などに出てくるキラキラ瞳」のような表現をすることもある。
 そのほかにも、ストロボ(フラッシュ)などを効果的に使う方法もあり、過去の講座(日中にあえてストロボ…)の中で、その一部紹介しているのでご一読いただきたい。

 
「そんなこと言っていたら撮影なんかできない!」
 おっしゃるとおりである。へ(__へ)☆\(^^;)
 要は、出来る限り太陽の光が直接顔に当たらないよう注意いただくことである。


<光線の種類と特徴>
 カメラの背後から被写体に向かって当たっている状態を「順光」。
 それとは逆に、被写体の背後からカメラに向かって光が当たっている状態を「逆光」と呼ぶ。
 また、被写体に対して横方向から光が当たっている状態を「半逆光」とか「斜光」などと呼び、逆光と同様に半逆光や斜光線などでは、光の当たった部分と影になった部分のコントラストが強調され、立体的な表現が可能となる。
 昔はよく「逆光で撮影すると真っ黒な写真となるので、必ず順光(太陽を背にして)で撮影すること」などというカメラ神話があった。
 なるほど当時のカメラ技術では、カメラ任せで撮影すれば期待通りの結果となったのでこういわれたためである。

◆順光
 被写体の正面から光が均一に当たるために、きれいには写せるものの平面的になるのは否めない。
 光線が強すぎると写される人自身がまぶしかったり、太陽が高い位置にあるとき(頭の上にあるようなとき)には、下方向に影ができるなどの難点もある。
◆逆光
 最近のカメラ技術の進歩で、カメラ任せでもかなりの作品が撮影できるようになってきた。とはいえ、光の強さや太陽が夕方のように低い位置にあるなど、場合によっては大幅に露出補正しなければならないケースもある。しかし、デジカメなら撮影する前から液晶ファインダーで露出補正の度合いなどを逐一確認することができるため(少し手間といえば手間にはなるが)恐れるに足らない。
 ※tips25簡単!らくらく露出補正 参照
欠点とは逆に、人物(被写体)の輪郭に強い光が当たると輪郭に "ラインライト"と呼ばれるハイライト効果が出るなど、最も作品になりやすい光線で玄人に好まれる光線でもある。
◆半逆光、斜光
 逆光ほど条件は悪くないが光の高さによっては露出補正が必要となる場合も。逆光とともに最も立体感が表現できる光線状態である。


<光の質は条件によって変わる>
 デジカメにはビデオと同じようにホワイトバランス機能が付いている。
 ホワイトバランスは、太陽の光、蛍光灯の光、電球の光など、光の種類によって発色が異なるため、その場の光の質に応じて光源(昼光・曇り・蛍光灯など)を切り替えることによって、より自然な色合いに表現されるという銀塩写真にはない便利なものである。

 一般的には、オートに設定しておけば、条件の変化に応じて自動的にカメラが判断してくれるので便利ではあるが、日陰や自然光と人工光がミックスしている場所など、時としてうまく再現されない場合もある。
 そんな場合には、ホワイトバランスをオートから昼光・曇り・蛍光灯などに切り替えてみていただきたい。そして、一番好みのモードで撮影すればいいのである。
 必ずしも太陽の光だから太陽光(あるいは昼光など)にしなければならないというものでもない。
 要は、自分の写したいイメージに近いものを選べばいいのである。
 ちなみに「美しい夕景を撮りたい時は・・・」ホワイトバランスを太陽光に設定して撮影すれば、夕景がより強調されたドラマチックな写真が…。先ずは、お試しあれ!