tips39 コンバージョンレンズの実力(望遠編)
    

 最近のコンパクトデジカメは、一眼レフ顔負けのズーム機能を内蔵しているものの、普及型デジカメの中にはピント固定の単焦点レンズが多く存在している。
 また、ズーム機能が付いてはいても、中途半端で貧弱さが否めないデジカメズーム。そこでレンズ交換の出来ないデジカメの救世主として登場したのがコンバージョンレンズ。
 手軽で安価なアクセサリーとして、今、脚光を浴びている。
 さて、その実力とは如何に…。


<はじめに>
 手ごろな価格から高級タイプ(純正品など)のものまでいろいろ発売されているコンバージョンレンズ。
 しかし、その実力は使ってみないと分からない。
 前回のワイド(広角)コンバージョンレンズに続いて、今回はテレ(望遠)コンバージョンレンズを実体験リポートする。


<テレ(望遠)コンバージョンレンズ>
 カメラを持ったものが必ずあこがれるといわれる望遠レンズ。
 そういう私も多分に漏れず、一眼レフを購入後真っ先に買い求めたのが望遠レンズであった。
 遠くの風景や人物などを近くにいて大きく拡大して写したいといった願望に、手軽に答えてくれるテレコンバージョンレンズ。大変重宝モノである。
 ワイド(広角)コンバージョンレンズ同様、純正品が用意されていればそれをお勧めするが、テレ(望遠)コンバージョンレンズは、ワイド(広角)コンバージョンレンズのように画面の四隅がケラれる(黒く欠ける)こともなく、周辺の画質低下は若干見られるものもワイド(広角)ほど顕著ではない。

 なお、テレ(望遠)コンバージョンの場合、レンズ自体が大型化するためおのずと重量が増すことから不安定になりやすいことや、望遠になればなるほど手ブレ(カメラブレ)が発生しやすいので、十分注意して撮影願したいものである。
 また、コンパクトデジカメなどでは、ワイド(広角)コンバージョンレンズと同様に、装着するとそれまでとは写る範囲が変わってしまうため、液晶モニター付きのデジカメなら液晶画面を見ながら撮影することをお勧めする。


<レンズへの装着>
 デジカメへの装着については、レンズの先端にフィルター用の溝が切ってあるタイプのものと、アタッチメント(補助器具)を利用して装着するタイプのものに大別される。
 先ずレンズの先端にフィルター用の溝が切ってあるデジカメなら、その溝を利用してレンズの先端に装着することになる。この場合、レンズにねじ込むことになるので取り付けに際しては、本体を痛めないよう又脱落しないように慎重に取り付けることをお勧めする。
 一方、レンズ周りにフィルター用の溝のないデジカメの場合、純正品でアタッチメントが用意されている場合と、コンバージョンレンズメーカーから発売されている場合がある。いずれもメーカーでは、対応機種名を掲げて発売しているので、購入の際は機種をよく確認のうえご検討いただきたい。
 なお、コンバージョンレンズの対応機種でないデジカメをお持ちの諸兄については、残念ながらこの恩恵に与ることは出来ないので念のため。


<実写リポート>
 これまでは、200ミリ(35ミリフィルムカメラ換算)が限界であったものが、テレ(望遠)コンバージョンレンズを装着することで、なんと300mmまでの望遠撮影が可能となるのである。
 
 レンズ自身を痛めないように慎重に装着して、いざ撮影開始!

 取扱説明書によればズームリングは200ミリ(最も望遠側)に固定して撮影と記されている。つまりズーム機能は使えないのであるが、実写した限りズーミング(筆者のデジカメのレンズは28ミリから200ミリなのでその範囲の任意の位置で)撮影しても特に画質が落ちることもなく、自己責任ではあるがあえて撮影は可能と申し上げておきたい。
 余談ではあるが、前回取り上げたワイド(広角)コンバージョンレンズにおいても多少の範囲なら撮影は可能である。但し、その範囲を超えると次第にケラレが発生し、最終的には円形(ちょうど日の丸型)の窓となる。
 これが、さも魚眼レンズで撮影したと似たような特殊効果が得られることから面白い。自己責任ながらもいろいろ工夫してみてはいかがか。

 さて、肝心の画像であるが、液晶画面に映し出された画像からは、画面周辺での光量不足や色のにじみなどは判別できない。
 そこでワイド(広角)コンバージョンレンズの時と同様に、パソコンに転送して実際に印刷(プリント)することにした。
 その結果、ワイド(広角)コンバージョンレンズとは違い、画面周辺での光量不足や色のにじみなどもなく、画質として全く申し分ない。
 但し、コンバージョンレンズによっては、画面周辺部の画質低下がどうしても気になると思われる場合には、(絞りを調節できるデジカメの場合)絞りをF8程度にして撮影していただければかなり軽減できるのではなかろうか。
 いずれにせよ、私が撮影した限りでは(A4程度なら)作品としても十分通用するレベルで、ますますデジカメライフが楽しくなりそうである。


 サンプル画像は、「のびのびパーク天啓」の時計台を200ミリで撮影したものと、テレ(望遠)コンバージョン(300ミリ相当)で撮影したもので、それぞれ画角の違いをご覧いただければ幸いである。(もちろん同じ位置に立って撮影したもの)

<200ミリ相当> テレコンバージョン使用<300ミリ相当>


<最後に>

 2回にわたってお伝えした実写リポート。
 あくまでも機種を限定してのケースではあるが、比較的安価で手軽に利用できるコンバージョンレンズ。
 レンズ交換の出来ないデジカメ所有者にとって、このうえない可能性を秘めたアイテムではなかろうか。