映像リポート「近長谷寺・春季厄除大会式」  2007/02/20更新 


(主催:近長谷寺・長谷区・一八会、後援:多気町観光協会・多気町商工会)
近長谷寺「春季厄除大会式」 
◆日時 2月18日(日)
<スケジュール>  
 11時〜 「柴灯護摩」(日本修験道会)  
 12時〜 「厄払いの餅投げ」  13時〜 「火渡り護摩」 (日本修験道会)  
 14時〜 「護摩法要」(岡本祐真・副住職)  
 15時〜 「厄払いの餅投げ」
<終日>
 厄年者の祈願祈祷、本尊「十一面観音立像」開帳、抹茶接待(多気町茶道クラブ「千樟会」)
 みやげ物販売(多気町商工会)、バザー(一八会)  
◆場所 (多気郡多気町長谷「近長谷寺」)
◆問合せ 多気の地域情報 まで

厄除祈願、天まで届け!(2007.02.20) 
素足で火渡りし祈願!(2007.02.20) 

Photo:火渡り護摩(火性三昧)の模様

 平成19年2月18日(日)、三重県多気町長谷にある「近長谷寺」において、「春季厄除大会式」行われました。

 昨日から早朝に掛けて降り続いた雨のため開催が危ぶまれましたが、午前8時前には雨も上がり一部で青空の覘く、まずまずのお天気となりました。
 午前中は空模様眺めの感もあり、やや少な目の客足でしたが、午前11時の「柴灯護摩」開始ころには大勢の人が詰めかけるなど、今年は日曜日と重なったことから、境内は祈願・祈祷を受ける人たちや参拝客など延べ300人ほどが詰めかけ、終日賑わいを見せていました。

Photo:柴灯護摩を見守る参詣者たち

 なかでも、一八会が主催するバザーや商工会のテントにも大勢の参拝客が訪れ、お昼過ぎには早くもうどんが完売。その後も、商工会が販売する各種みやげもの(いちご大福、いせいもまんじゅう(観音まんじゅう)、三色団子など)が飛ぶように売れ、人出での多さを実感した次第です。

また、庫裏(くり)では、多気町茶道クラブ「千章会(せんしょうかい)」
の皆さんによる抹茶席も設けられ、暖かい日差しの差し込む庫裏の座敷で、大勢の人たちが舌鼓を打っていました。

Photo:抹茶接待は、多気町茶道クラブ「千章会」のみなさん

 一方で、本尊である「十一面観音菩薩立像(像高6.6m)」が終日開帳され、厄除け祈祷・祈願などを受ける多くの人たちで、終日賑わっていました。

 それでは行事の一部をデジカメ画像にてご紹介します! 〜By:Martin〜

Photo:日本修験道会による般若心経奉納

Photo:手に御幣を持ち火渡りする人たち  近長谷寺(通称:近長「きんちょう」さん)では、毎年2月18日に開催する「春季厄除大会式」が最大の年中行事(旧暦で最初の18日を初観音として催され、県内でも柳原観音、田宮寺、津観音、関地蔵院などで同日開催)で、厄除け祈祷・合格祈願・家内安全などの祈祷・祈願のほか、日本修験道会による柴灯護摩・火渡り護摩、岡本住職による護摩法要などを行っています。
 また、12時と15時に行われる厄払の餅投げも、「春季厄除大会式」恒例の行事のひとつとなっており、厄年で祈祷・祈願を受けられた方々の中からまき手を募り、実施されています。


【厄払いもち投げの云われ】
 厄年者の手から離れた餅は、観音力により天空で福餅に替わり、参拝者の皆様方に福餅として振る舞われます。
 「まき手である厄年者は“苦”もなく厄が払え、拾い手である参拝者には福を授かる」として人気を集め、春季厄除大会式ならではの恒例の行事となっています。

【護摩の復活】
 近長谷寺は、古くから厄除け観音で知られていたが、昭和29年に無住寺となり訪れる人も少なく、地元の人たちでモチ投げを続けてきた。が、昭和62年暮れ、村おこしを考える同地区の若者たちが「一八会」(逵昭夫代表、18人)を結成、地区の活性化へ伝統をよみがえらせようと、区の役員や古老たちとも協力して村おこしに立ちあがった。
 そして、翌平成元年、三重修験道会の協力により35年ぶりに柴灯護摩・火渡り護摩が復活した。

「近長谷寺」護摩復活と「一八会」のルーツ!(1988.02.18) 

Photo:柴灯護摩の最終チェックに余念がない関係者 Photo:「一八会」のテントでは着々と準備が進められ・・・ Photo:商工会のテントでも準備が進みます。
Photo:本尊十一面観音を参拝する人たち Photo:岡本祐範住職より祈願・祈祷を受ける人たち Photo:柴灯護摩の1コマ
Photo:柴灯護摩を見守る人たち Photo:東弘基館長による柴灯護摩挙行宣言 Photo:柴灯護摩の模様
Photo:「一八会」のテントで、みやげ物を買い求める参拝者ら Photo:人気の「うどん」コーナーも行列が出来るほどの盛況ぶり Photo:商工会テントでお土産品を求める参拝者たち
Photo:手に御幣を持ち火渡りする人たち Photo:火渡り護摩の模様 Photo:手に御幣を持ち火渡りするこどもたち
Photo:庫裏座敷に設けられた茶席 Photo:抹茶と和菓子をいただき、至福のひと時を過ごす参拝者ら Photo:岡本祐真副住職による法会(壇護摩挙行の模様)

【護摩のいわれ】
 柴燈護摩は、修験道の行者が野外で修する秘法で、「山伏問答」に続き、「法弓」「法剣」「斧」などで道場を結界して魔をはらい、神仏を勧請(お招き)して、世界平和・国家安泰・福寿円満・健康長寿・諸願成就のために修したもので、形式的には薪を焚いて、眼に見えない魔障の降伏を祈ります。
 他方、内面的には、行者自身をはじめ、参拝者の煩悩を消除して減罪生善の利益を得んがための修法でわざわいを転じて福となす為の手早い方法であるといわれています。
 柴燈大護摩供の修法が終わると、本来は熱いはずの火が熱くないように祈る「火伏せの秘法」を行ない、住職が最初に燃え跡を素足で渡ります。続いて一緒に祈っていた修験者が、そして参拝者全員が願望成就を祈念して渡っていきます。
 参拝者が渡るときには御幣を掲げてご加持をします。真言宗は加持祈祷する宗派で、火渡りのときも本尊さんと一体になって、本尊さんの御利益をもらって下さいという願いをこめて加持をします。受ける側がその力を信じたときに加持が完了します。これが真言密教の儀式・火渡り神事です。

Photo:近長谷寺「本尊十一面観音立像(像高6.6m)

 「春季厄除大会式」は年間最大の行事として、長谷地区13戸が全精力を挙げて取組みを行っています。
 なかでもその活動の中心となるのは、地域おこしグループ「一八会」で、様々なPR活動やバザーの出店のほか、行事のサポートなど縁の下の力持ちとして重要な役割を担っています。
 一八会では、「人間死ぬまで勉強会」「地域おこしはここから始まった!」を合言葉に、近長谷寺を舞台にした様々な地域おこし活動を続けています。

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